正月にTVで随分、談志の落語を堪能できた。

 初めて聞く「明烏」を比べてみた。談志も江戸の雰囲気は伝えにくそうだった。お茶屋の情景を表現するのに文楽を引用するのは、負けかな?
 全体の雰囲気が絵のように美しくて楽しい志ん朝の「明烏」は最高だと再確認した。志ん朝文楽の順ですね。
 「三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい」。遊女のお世辞でしょうが、江戸を感じる。浅草には昔もカラスがいたのがよくわかる。

 「明烏」の話で時々自分を出す談志はダメだと思った。 でもBSでみた談志の「人情八百屋」「へっつい幽霊」の談志は秀逸だった。