TVドラマ「ケイゾク」、「富豪刑事」シリーズと最後は映画「疾走」「雨鱒の川」で連休を過ごす。TSUTAYAを稼がせた週末でした。

 選定は下妻物語中谷美紀の流れです。ケイゾクは今人気の「トリック」の原型です。不器用なエリート女性刑事と無骨な男性刑事のコンビがトリックとそっくりです。中谷ふんする柴田純の天然振りと、鋭い推理(警視庁で伝説的な捜査官だった父が自宅に持ち帰った調書で小学生の彼女が犯人を指摘していたとのせりふなど)がいい塩梅の楽しいドラマです。何話かの時、たまたま見ていたケイゾク(迷宮入りの案件をこう呼ぶ)調書をみて『わたし3億円の新犯人わかりました』といっているのに、柿ピー課長が無視してしまうとこなど、面白い味でした。そういえば、監督がトリックと同じです。

 富豪刑事(1−5巻)は、深田恭子の超脳天気なとこと、金に任せて大仕掛けで事件を解決するところがユニークです。筒井康隆の原作がすばらしいです。おじい様のお金が増えてしまって残念がる結末と、『勝手に帰るな』のエンディングがお約束です。2クール目の「富豪刑事デラックス」(お金持ち度が数段デラックスです)はまだ未発売です。楽しみです。

 「疾走」は、出だしのやくざ(寺島進)とホステス(中谷美紀)の絡みはすばらしかったのですが、教会の話になり豊川悦司のところで、まったく興味を失いました。 飛ばしながら見ていると、なんだか悲惨な結末だったみたいです。どうも豊川とは相性が悪そう。後半、中谷美紀が秘書役で登場するところからは興味を持って見ましたが。

 「雨鱒の川」は子役(須賀健太志田未来?)がなんとも良くて、母親役の中谷美紀も美しく(途中で死ぬとこもなんだか納得できるほど細かったです)、北海道の自然とマッチしています。子供が成長したところからは、ちょっと問題でした。綾瀬はるかが、しゃべれない役をやるのですが、よほどの演技力が無いとこなせない役です。台詞があっても……の「はるか」ですから。北海道の自然は十分堪能できました。あの雨鱒の演技(?)はどうしたのか?CGか?