最初のMP3プレーヤRioからiPodまでの遍歴で感じたこと

 昔話をしたついでに、デジタル音楽プレーヤの経験を振り返ってみます。

1.初めての体験
  最初のMP3プレーヤーRIOを買ったのが初めてでした。その後買い換えて2台使いました。ずいぶん前のことで時代を思い出せません。ただフラッシュメモリーが古いタイプのものでした。初代のRIOはそれなりによかったですが、イヤホーンがずいぶん粗悪品で、日本製に変えると音が見違えるように良くなりました。ファームウエアが悪くて何回もダウンロードで入れ変えました。ネット時代のダウンロードの便利さに感心した最初です。80年代より前は、デジタル製品も修理でしか対応できませんでした。しかし、ダウンロード時に電池が弱くなると、全く機械が反応しなくなるという致命的なものもありました。

このころ東芝製の試作品を評価用にプレゼントされたのですが、可変レートのMP3に対応していないので使い物になりませんでした。超小型なので気に入ったのですが。すでに沢山の楽曲をMP3の可変レートで持っているので対応できないプレーヤは活躍できませんでした。その後、Creative社の小型プレーヤ、日本製ではアドテック社のMapioを使って満足していました。この遍歴の中で、気に入っていたのはSDカードを持っていれば、機種を交換してもメモリーが使えたことです。したがってSD対応の機種ばかりを使っていました。

2. iPod登場
iPODが登場し、俄然物欲が刺激されました。まずiPodを買いました。次に東芝GigabeatソニーのMP3対応Walkman(ラジオ付き)を買いました。これは香水瓶型のモデルで、ビグカメラの100人に一人無料キャンペーンで当たりました。購入価格0円です。それなりのPCアプリが同梱されていますが、iPodのもの断然優れていました。
Gigabeatの最初のソフトは、曲の再生順序が変更できない仕様でした。これでは長年楽曲を集めてきた身には辛すぎます。
 グレースノートの便利さには、ネット時代の便利さとボランティアのよさを感じました。ボランティアベースなのはWeb2.0の魁だと思います。

3. ハードは持って、触って、楽しくなければ。
 秀逸なのはiPodタッチパッドです。触るだけで楽しさが生まれます。さらにWALKMANNも、ジョグダイヤルが秀逸です。まるで、ダースベーダーが戦闘機で操作したジョグのようです。3段階のスライド(時計の龍頭の引き出し操作感)とジョグだけで操作が終了です。ラジオもプリセットも自動走査式です。

4.パーツも格好よくないと
 iPODのイヤホーンは、つけているだけでiPODとわかります。右と左のリードが同じ長さで特徴があります。それがいやで変えている人もいますが。
WALKMANは極端に短いイヤホーンケーブルです。本体は首から提げることが前提になっています。それに相応しいデザインがされていると思います。男性でズボンのポケットに入れる場合は、延長コードが提供されています。
GEGABEATのイヤホンは、ケーブルが太くて、その重さで走っていると時々耳から外れます。音楽好きの人がデザインしたかどうか疑わしいです。

5.充電器も格好良くないと
 iPodの充電器は、白のちっちゃな箱型です。一部を取り替えるとグローバル対応です。最近はUSBからも充電できたと思います。充電の持ち時間が長いのが最大の欠点です。

 WALKMANはUSBのみです。さすがというべきはすばやい充電です。(3分で3時間分の充電というのは、音楽好きには感激ものです。充電が切れたときの悲哀は、携帯でも同じです)。よく作りこんでいると思います。

6.そして幸せなことに
 いまや各社の機器が、デジタル音楽の互換性をとっているので、どのメーカのものに変えようと、自分の生涯の楽曲が保証されているのはうれしいことです。
 沢山のハードを買い換えてたどり着いた幸せです。