「赤めだか」最高…浅田次郎以上

 立川談春の修行時代の話です。何しろ談志の師匠プリの描写がが秀逸。寄席が無い流派の苦しさ、困窮が良く書かれている。兄弟弟子との出世争い、談志と因縁の小さんとのエピソード、米朝への訪問など涙なしには読め無いほどすばらしい。

 談春の才能については言及がほとんどされてないが、小さんの評価などからすばらしい才能だと思う。蒟蒻問答などは談志が俺よりうまいといわせるほどですから。

 私は志ん朝が死んでから、落語には近づかなかった私だが、もう一度談志、志の輔談春を聞いてみたいと思う。志ん朝のDVDが発売になったが、映像についてはちょっと迷う。CDで十分だと思うが。間違いか???