私がコンピュターサイエンスを志望した原点のMITメディアラボの、ミーティングに参加しました。なんだかしょぼかったです。

 ミンスキーなどがいた時代は輝いて見えたのですが、今のコンピュータサイエンスはすでに大学でやる次元を超えていると感じました。メディアラボのすべてのテーマをレビューできる機会なので、それはそれで有効でした。しかし感動はありませんでした。
 グーグルやwikiyoutube的なテーマをいまさらやってもつまらないと感じました。もちろん上手に先進性を盛り込んでありますが、それだけです。つまり研究者の才能がそれだけでしかないということの反映でしょう。企業が力技で才能とお金とスピード感をつぎ込めば、たかが大学の研究は追いつけないのではなのでしょうか。
 もちろんメディアラボの研究は優れたものであり、死に絶えた日本の大学のコンピュータサイエンスとは全く別物の存在感があります。でも時代は変わっています。新しい所長モス氏のの基調講演でも迷いが感じられました。
 スポンサーの多くが日本の企業であり、同時通訳が日本語だけ働いていました。日本の企業にとっては優秀なエンジニアを学ばせることによって成長させるメリットは今でも十分あると感じました。
 ノーベル賞フィールズ賞チューリング賞をメディアラボが獲得できるのは何時なのでしょうか?建物が新しくなるそうなので、中身も革新的なものを期待します。