中谷美紀主演の「自虐の詩」は原作の悲しみが良く出ていてよかった。

 競演の安部の若いときの造りが極端すぎた点を除けば、さすがに西田敏行はうまいし、熊本さんも良かった。

 椿三十郎は黒澤脚本どおりで、最後の決闘を除けば、まったくのコピーだった。三船と織田の違いだけだが、織田の勇気には感心した。普通みな断るだろう。


 ベオウルフは伝説の話だろうが、化け物過ぎてちょっと興醒め。王座と獣の輪廻という主題があるだけに、あんなに乱暴にしなくても良かったのではと思う。「指輪‥」程度ではもうだめなのだろうか。


 攻殻甲殻機動隊の実写版は楽しみ。エバンゲリオンはあまり楽しめなかった。